鹿児島大学教育学部

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奄美大島での平成30年度学校環境観察実習を実施

鹿児島県内の小学校・中学校は約40%がへき地にあり、その約70%が離島に位置しています。そのため、鹿児島県の公立学校教員に採用された後は、概ね小学校教員で1回、中学校教員で2回の離島勤務が求められます。しかしながら、離島を含むへき地の学校や地域の様子を知らないままでは赴任に際して多くの不安があると予想されます。

鹿児島大学教育学部では、こうした現状を受け、在学中に奄美大島の小規模校及び奄美少年自然の家での学習や生活を通して離島を肌で感じることを目的とした「学校環境観察実習」を平成9年度から開始しました。

22回目となる今年度の学校環境観察実習は9月3日から8日の6日間の日程で実施し、37名の学生と3名の引率教員が参加しました。

9月3日18時出港の奄美行きフェリーに乗船した実習学生と教員の一行は、台風21号の影響により鹿児島湾内で8時間近く足止めされ、奄美大島到着までの20時間近くを船上で過ごすという(海の上だけに)波乱の幕開けとなりました。しかし、長旅の疲れをものともせず、5日、6日の両日を各日4班に分かれた学生グループは、実習校である地元の小規模校6校において、地元で引き継がれている「八月踊り」や「三味線・太鼓」などの体験活動を通して、元気に児童・生徒たちとふれあい、その様子はローカルニュース番組にも取り上げられました。

7日には宿泊先である奄美少年自然の家でのクラフト活動や海浜活動を通して、学生同士の絆を深めました。

これらの貴重な体験は、教員を目指す学生たちにとって大きな道標となることが期待されます。

 

 

     体験活動「三味線」            海浜活動

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