実習地紹介
1.利用目的
近年、食の自給自足や安全・安心への関心が高まっています。ところが、その食をささえる農業に関する問題は山積みされています。特に若い世代の農業経験の少なさは、これからの農業問題の解消にむけて不安を残す一因となっています。少しでも多くの子ども達に作物栽培や家畜の飼育といった食料生産技術を体験的に学ぶ機会を与えることが重要です。そのためにも、将来教員として食料生産を教えることのできる高い資質を養成することが必要です。本施設では、農業を体現的に学べる場として貢献することを第一の目的としています。また、生産物が食卓にあがるまでの貯蔵や加工の工程を学べる場として貢献することも目的とします。
農業体験の少なさとともに、子ども達が自然とふれあう機会が減少していることも憂えるべき現状況です。そのため、作物栽培等を通して生き物、昆虫、草花に接し、自然に対する観察眼を培う一助となることも目的の一つと考えています。
さらに作物栽培の体験的学習の場とともに、作物栽培に関する基礎研究あるいは教材研究といった教員の研究利用も重要な目的の一つです。
2.沿革
教育学部実習地は、鹿児島青年師範学校の頃から使用していた実習農場(鹿児島市伊敷町脇田)が、昭和24年4月の教育学部創設と共に、教育学部分教場の附属実習地(560a)として改められたことに始まります。同年10月には、旧軍用地が大蔵省からの所管替えで、第2農場として伊敷実習地(170a)が設置されました。
その後、脇田の実習農場は昭和35年に廃止され、伊敷実習地は昭和41年に寺山自然教育研究施設へと移転しました。その跡地には、附属養護学校(現 特別支援学校)が設置されています。
3.職員
運営・利用計画については、寺山自然教育研究施設運営委員会で検討する。
実習地主事 | 准教授 | 浅野陽樹 |
技術専門職員 | 龍野巳代 | |
技術専門職員 | 中野八伯 |
4.敷地面積について
敷地面積 | |
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畑地 |
1,300㎡ |
ハウス |
600㎡ |
樹木観察園 |
300㎡ |
管理棟 |
130㎡ |
その他 |
花壇 |