大学院生からのメッセージ
吉満 聖也さん 人間発達系学修コース 研究分野:教育学・教育史 2年
私は鹿児島大学教育学部教育学専修を卒業し、現在は本学研究科の人間発達系コースに在籍しています。教育学・教育史を中心に、研究テーマであるドイツのデュアルシステムと呼ばれる職業教育制度について研究しています。
私は、学部時代に様々な講義や教育実習等を通じて、特に諸外国の教育について興味を持つようになりました。そこで卒業論文だけでは明らかにできない、高度で発展的な研究を行いたいという思いを抱いたため、本学の入学を決意しました。
研究科の講義は学部の講義とは異なり、少人数で開講されることが多く、グループワークやディスカッションなどを通して、様々な意見を交流することで多様な考え方や価値観を培うことができ、自分自身にとって大変刺激になっています。また本学研究科にはストレートマスターだけではなく、様々な校種の現職教員の方や社会人の方、留学生が在籍しているため、それぞれ違った視点からの意見をきくことができることも、研究科の学びの魅力の一つだと思っています。
さらに大学院では専門以外の講義を受講することもできるため、現在私は専門ではない心理学の講義なども受講しています。そのため、幅広い知識を身につけながらも、大学院ならではの高度な学びが可能となっています。
本学研究科においての2年間の学びを通して大学院生活を充実させ、自身の研究に加え、高度な専門性と知識・技能を身につけ、それらを後世に伝えることで少しでも教育界に還元したいと思っています。
黒原 久美子さん 言語・社会系学修コース 研究分野:英語教育学 1年
私は鹿児島県の県立高校英語教員をしています。勤務校で3月に高校3年生を送り出し、私自身今一度初心に返り、英語教育についてじっくりと勉強したいと本学へ進学をしました。勉強と仕事の両立は大変ではありますが、1年目は学生として勉学に励み、2年目は勤務校に戻り、仕事をしながら修士論文を書き上げる予定です。
研究内容は、アクティブラーニング型授業による学力向上、家庭学習の推進と授業時の生徒同士の課題探究活動やコミュニケーション活動の関連についてです。基礎学力の定着を目指し,主体的な学びを実現するためには,生徒の家庭学習と対面学習(授業)の連動が鍵だと考えています。先行研究を参考にし、自身の授業実践を行いたいと思います。
大学院の授業を通して、学部生やストレートマスターの院生、中学校の先生、大学の先生方との対話から多くのことを学び、自身の教員生活を振り返る貴重な時間を過ごさせていただいています。特に専門の授業では、英語教育学や英語学、音声学、英米文学などを通して様々な英語の文章に触れ、多角的な視点で物事を考察し、日々新鮮な気持ちで学んでいます。英語を読み、その内容について考えを深めることは異文化理解にも通じ、自身の視野が広がります。高校英語や学校文法だけでは知ることのなかった英語の世界にどっぷりと浸る学びの機会を与えていただき、心から感謝しています。今まで疑問に思っていたことや課題だったことが、頭の中で繋がっていくのを感じています。教育の方法は様々ありますが、生徒にどんな力を身につけさせたいかを常に意識して、今後の授業実践、生徒の指導に活かしていきたいと思います。
岩元 悟大さん 理数・環境系学修コース 研究分野:技術科教育 1年
皆様こんにちは。
私は現在、理数・環境系学修コースで、技術科教育を研究の専門として理数科教育を学んでいます。また、3年間の長期在学履修の制度を利用して小学校免許取得に勤しんでいます。
私が所属している理数・環境系学修コースの技術科専攻は、私以外に3名在籍しており、皆、技術科教諭として必要な知識や技能の発展的習得に切磋琢磨しながら励んでいます。教育において技術科は、切り離すことはできないし、その教育的意義は絶大なものです。これから、めまぐるしく発展していく社会にとって、次代を担う子どもたちに教授する、技術科教員の役割は高度化を極めています。そこで、私は技術科の授業を通じて、子どもたちに価値のあるものを提供していく授業を追求しています。
大学院に進学して感じることがあります。それは教育について学ぶ機会が非常に恵まれていることです。学部時代は、別の大学で過ごし、教育学部ではなかったため、その学部の専門科目も並行して履修していく必要がありましたが、教育学研究科に所属してから私を囲むすべての環境が「教育」であり、非常に充実していると感じています。本研究科は、鹿大生をはじめ、他大学から進学したストレートマスターや現職の先生方等が在籍し、様々な視点からディスカッションやプレゼンを行っています。そのため教育という同じ枠組みの中でも新たな発見や価値を見出すことができ、さらに教育について深く掘り下げていくことができます。
先述したように、私は現在、長期在学履修の制度を利用して、小学校免許取得プログラム受けています。そこでは学部生に刺激を受けながら小学校教諭における基礎的知識とその役割を学んでいます。本研究科での3年間の大学院生活を通して、高い専門性と幅広い教養を身につけ、子どもたちに学ぶことの価値を見出せるような教師になるように励んでいきます。子どもも私たちも、学び続けることで成長します。皆さんも共に学びませんか。
加治木 彩音さん 芸術・スポーツ系学修コース 研究分野:絵画 2年
大学院進学を考えている皆様こんにちは。
鹿児島大学教育学研究科では、先生方との距離が近く学部よりも深い学びができます。
私は美術を専攻し、美術科教諭として必要な技能や知識の発展的習得に励んでいます。技能教科である音・美・体の教育は、知識のみならずより高い技能と技術が求められます。私は、多様化の進む現代社会において、教育の現場で求められる力は学部期の学びだけでは十分ではない所もあるのではないかと思います。専門分野である絵画については、大学院に入り学部期から更に進化させた技法の研究と、モチーフや色の変化によっておきる印象の変化を追求しています。また、制作だけでなく制作のヒントを求めて出来る限り県内外へ足を運び、美術作品の鑑賞を行うことで、自身の表現をより高められるよう取り組んでもいます。私は、いま更に知見を広めようと思い、大学院横断プログラムを受講しています。9つの学部、10の大学院からなる総合大学の特性を活かしたこのプログラムでは、幅広い研究領域のなかから様々なことを学び、自身の研究へ活かすことも可能になるのです。新しく知ることの中には、随所に教育に関係する内容があり、受講することの意義を感じています。
大学院では、教育や美術について議論する際、学部生の時以上の知識が求められます。知識の習得と、技能を高め技術を磨く努力が不可欠です。教師になる自分を想像するとき、不十分なところやより発展させるべき点を補うことのできる場が、今日の大学院ではないかと思います。
厳しくも、充実した道があります。共に学んでいきましょう。