卒業生からのメッセージ
日々の成長を目指して
私は現在、曽於市にある小学校で教壇に立っています。初めての土地、初めての担任、初めてのPTAなど、全てのことが今までと異なるものばかりで、毎日とても慌ただしく過ぎていってしまっている状態です。時には上手くいかずに、落ち込み、何もできない自分自身に苛立ちをおぼえることもあります。こんな私ですが、周囲には先生方を始め、保護者の方、子どもたちなど、たくさんの人たちが支えてくれます。「教育は人なり」という言葉があるように、教師という仕事は、人である我が身をもって行うものでもあると同時に、自分自身も、多くの方々に支えられて初めて成り立つものであるということを日々痛感しているところです。 また、教師にとって何よりの喜びとしては、子どもたちの成長がとても身近に感じられるということです。昨日全く出来なかったことが、今日少しだけでもできていたり、自ら変わろうという姿勢が表れていたりと、子どもたちが日々成長していることを感じられることは、教師という仕事ならではの魅力であると感じています。また、それと同時に、教師である自分自身も、昨日の自分より今日の自分が成長していないと、子どもたちに対して、また、子どもたちを預けてくださっている保護者の方に対しても失礼であると思います。そのために、自分自身も更に成長していかなければと思う毎日です。 大学の4年間は、今振り返ればあっという間でした。大学という場所は、今までの小学校、中学校、高校と比べて、とてもゆったりとした印象を受けることでしょう。自由に使える時間も格段に増え、行動範囲も増えてきます。今から教育学部で学ぼうとしている皆さんには、そのような期間が4年間もあるのです。この4年間をどう過ごすのかは、皆さん次第です。周囲の友人、大学の先生方、家族を大切にして、4年間を終えた後その4年間を振り返って「大学に行ってよかった。」と心から思えるような、充実した4年間を過ごしていってほしいと思います。
有馬早織 曽於市立財部小学校 H24.3卒業 心理専修
人との出会いを大切に
3月に鹿児島大学教育学部を卒業し、私は中学校保健体育の教員になりました。現在、鹿児島市立明和中学校に勤務しています。教員1年目ですが、学級担任を任せていただくことになり、「クラス全員にとって居心地が良い、たくさんの笑顔があふれる学級」を目指し、40人の生徒の笑顔に囲まれながら毎日楽しく学校生活を送っています。実際に学校現場に入ってみないとわからない仕事の悩みや不安などもたくさんありますが、周りの先生方の心強いバックアップに支えられ、また生徒たちの笑顔に癒されたりしながら、とても充実した日々を過ごしています。 さて私が鹿児島大学に入学した当時を思い出してみると、「体育の教員っていいな」という程度の漠然とした考えしか持っていませんでした。しかし教育学部で授業や実習を受け、さまざまな経験をすることで、また硬式野球部に所属し4年間活動することで、「絶対に中学校の保健体育の教員になる」という強い想いに変わっていきました。そのきっかけは、“人との出会い”です。大学の日々の講義で熱心な指導をしてくれた先生方、教育実習で一緒に勉強した生徒たち、部活動のOBで現職の教員の先輩など、たくさんの人との出会いを通して「こんな風に熱心に指導する先生になりたい」「大好きな子どもたちと共に毎日過ごしたい」という想いがどんどん強くなりました。 私が高校生の皆さんに伝えたいことは、「本気で取り組み、覚悟を決めてやり抜く」ということです。一生懸命に取り組む人は、自然と周囲に応援され、たくさんの“出会い”に恵まれると思います。その“出会い”が自分を大きくし、夢へと導いてくれるのです。皆さんも人との出会いを大切にし、夢に向かって頑張ってください。応援しています!
小橋口桂嗣 鹿児島市立明和中学校 H24.3卒業 保健体育専修
研究授業 特別活動にて
私は,小学生の頃から学校の先生になることを夢みて,教育学部に入学しました。4年間の大学生活は,今でも鮮明に覚えています。子どもに教えるための教科の学習や,子どもに寄り添うための心理的な授業,そして何より,実際に授業をしたり子どもと関わったりしながら教員の仕事を肌で感じた教育実習は,自分の経験の中でとても大きなものになりました。お忙しい中私達学生のために親身になって指導してくださった先生や,同じように教員を目指して切磋琢磨した仲間たちなど,たくさんの出会いの中で,たくさんの成長をしました。また,勉強だけではなく,同じ学科の友人たちと語り合い,助け合ったことも忘れられない思い出です。自分が今後社会人として働く糧となるものばかりを培うことができました。
そんな鹿児島大学教育学部を卒業して早いもので1年が経ちました。現在私は,志布志市にある蓬原小学校で,子どもたちと賑やかな日々を過ごしています。学級は10人という少人数で,単学級編成です。そのため,授業のための教材研究や進度の管理など,自分一人で行っています。うまくいかないことばかりで落ち込んだり,壁にぶつかって一人で悩んだりすることもありました。ですが,自分の学級の子どもたちの成長を肌で感じられる喜びが,私を奮い立たせてくれています。教育実習とはちがい,1年間密接に子どもと関わっていくことで,私も一緒にステップアップしていくのを日々感じることができます。また,同僚の先生方は,何も分からない私に丁寧にさまざまなことを教えてくれます。仕事の処理,授業構成など,いつでも私のことを気にかけてくださり,笑いの絶えない職場です。自分がいかにたくさんの人々に支えられているかを心から感じました。教員になってよかったと思う瞬間にたくさん出会えた,かけがえのない1年間です。
大学は,自分の可能性を広げていける場所です。私は,やりたいこと,挑戦したいことにたくさん出会えることができました。まだ夢を探している人も,どんな道を進めばよいか分からない人も,自分次第でたくさんの選択肢を掴むことができます。高校生の皆さんも,そんなさまざまな”出会い“を見つけることができるよう,心から応援しています。
井上栞里 志布志市立蓬原小学校 H31.3卒業 家政専修
人との出会いを大切に
私は今,養護教諭として、元気いっぱいの224名の子どもたちに囲まれ、忙しくも充実した毎日を送っています。まだまだわからないことや慣れないことばかりで、失敗も多く落ち込むこともありますが、子どもたちの笑顔や成長を間近で見ることができる喜びを感じています。 私の鹿児島大学での4年間は、多くの人との出会いによって、とても充実したものになりました。 まず、日々の講義の他、卒業論文や教員採用試験対策などの大学生活全般において、熱心に教え導いてくださる学科の先生方との出会いや、今の私の目指す養護教諭像である教育実習先の指導教員の先生と出会いがありました。人生の大先輩であり、尊敬できる先生方と出会えたことにとても感謝しています。 そして、信頼でき、切磋琢磨して高めあえる仲間との出会いがありました。教員採用試験においても、教員を目指す仲間と一緒に勉強会を開いたり面接の練習をしたりして、お互いに刺激し合い支え合えたからこそ、今の自分がいるのだと思います。楽しいときもつらいときも、家族のように多くの時間を過ごし、何でも語り合った仲間は、一生の宝物です。 大学時代は、学科や研究室、サークルやアルバイト、実習や就職活動など、様々な場面で多くの人との出会いがあります。そして、その多くの人との出会いが自分を成長させてくれます。これから大学に入学されるみなさん、尊敬できる先生や信頼できる仲間と出会い、いろいろな話をし、自分の価値観を広げていってください。きっと、充実した大学生活になるはずです。
冨岡明子 鹿屋市立細山田小学校 H23.3卒業 健康教育コース