国立大学法人 鹿児島大学教育学部附属特別支援学校

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研究部(研究の概要)を更新しました。

令和4~5年度

研究主題

子どもが,目標を捉え,自らの学びを振り返って次の学びに向かうことができる授業づくり

研究の概要

 昨年度までの研究において,「深い学び」という子どもの学び方に着目して教師が授業を改善してきたことで,これまで以上によりよく資質・能力を育むことができるようになってきていると感じます。

 今年度からの2年間は,子どもたちそれぞれの発達状況等に応じた「子ども自身による学習(目標)把握,学習評価,学習改善」の在り様と,それを実現する授業展開や支援について探究していきます。

 1年目である今年度は,「発達検査やそのカンファレンスをどのように個に応じた支援につなげるか」について,大学の先生による専門的な助言を仰ぎながら基礎的な研修を行った上で,基礎研究として,「知的発達の程度が1歳半から2歳台の子ども自身による学習(目標)把握,学習評価,学習改善」の可能性と,それを実現する授業展開や支援について検討しています。知的障害教育においては,発達年齢だけではなく生活年齢やそれに伴う環境の変化,個々の生活経験や学習履歴との兼ね合いが大きく影響するため,12年間+α(就学前や卒業後)という長期的で広い視野をもって,その時々に適した支援を検討することが有効であると考えました。そこで,小,中,高等部の教師を縦割りにしたグループを編成し検討を重ねています。編成した三つのグループが,「学習(目標)把握」,「学習評価」,「学習改善」の中から一つずつ中心的に探るテーマを担当し,その実現に迫る授業展開や支援について探りながら,授業実践を進めています。

 今後,様々な発達年齢と学びの状況を踏まえた「子ども自身による学習(目標)把握,学習評価,学習改善」について,仮説に基づく授業実践と検証を重ね,その成果等について令和5年度の2月頃に公開研究会で報告する予定です。

 本研究を通して,資質・能力の獲得とともに,子どもたちが今後の学習や将来の社会生活において,学ぶ意欲をもち,学び続けていくことを思い描きながら,まずは基礎研究としての今年度の研究の充実に努めてまいります。

 

 

 

令和2~3年度

研究主題

知的障害のある子どもの「深い学び」の実現に向けた授業づくり

研究の概要

 新学習指導要領では,改訂の基本的な考え方として,社会に開かれた教育課程の実現,育成を目指す資質・能力の明確化,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の推進,各学校におけるカリキュラム・マネジメントの確立などが示され,本校は令和元年度までの研究で,育成を目指す資質・能力を明確化した授業づくりの在り方やカリキュラムの計画・実施・評価・改善の仕組みの構築に取り組んできました。

 令和2年度から「知的障害のある子どもの『深い学び』の実現に向けた授業づくり」を研究主題として2か年計画で設定し,研究に取り組んでいます。令和2年度の研究では,教師が一人一授業に取り組む中で得た,「深い学び」の実現に有効だと思われる知見の集約や学習に取り組む子どもの様子から,「深い学び」をしていると考えられる姿の抽出,分析などを行いました。その成果として「各教科等の見方・考え方一覧表」や「本校の子どもの『深い学び』の姿のイメージと『深い学び』を実現するための工夫」としてまとめ,「深い学び」の実現に向けて校内で共有できる授業づくりのツールを作り上げました。

 令和3年度の研究では,令和2年度に作成した授業づくりのツールを活用した授業実践と子どもの学びの姿を基にした授業研究に取り組むことで,子どもたちが「深い学び」を通して,資質・能力をよりよく身に付けることを目指しています。

 また,一連の取組について,校内の研究会で協議することで,本校の考える,「深い学び」の実現に向けた授業づくりの方法やツールの改善や有効性の検証に取り組んでいます。

 

 

 

 

 

令和元年度

研究主題

育成を目指す資質・能力を育むためのカリキュラム・マネジメント実現に関する研究
子どもの学びから始める3つのPDCAサイクル

研究の概要

 本校では,授業研究を基軸とした授業づくりの取組を土台に,日々の授業における児童生徒の学びの姿を,日々の授業改善はもちろん,年間指導計画等の評価・改善に生かし,学校全体で組織的・継続的に児童生徒の学びを育む授業を展開できるようにするカリキュラム・マネジメントの実現を目指した研究に取り組んできました。本研究では,カリキュラムを教育課程編成サイクル,授業づくりサイクル,授業実践サイクルの3つのPDCAサイクルが重なり合う構造で成り立っていると考えています。これまでの研究で構築してきた,3つのサイクルが相互に密接な関連を図りながら循環するカリキュラム・マネジメントの取組を基に,学校のシステムとして持続的に運用していくための実践を進めています。

カリキュラム・マネジメントの持続可能な運用の在り方

 今年度は,これまで6年間の実践研究で見出してきたカリキュラム・マネジメントの取組の良さを生かしつつ,継続的に運用していく方法を明らかにしようと実践を行っています。そこで,一人一つの単元(題材)において授業計画シートの作成,日々の授業記録による授業研究に取り組み,教科横断的に育むことができる資質・能力や同時期の単元(題材)との関連を明確にしていくことで,同時期の複数の教科等,単元(題材)についても評価することができると考え,実践に取り組んでいます。

資質・能力の評価を根拠にした教育課程編成の在り方

 学校教育目標や教師の願いなどから「本校の児童生徒に育てたい資質・能力」を学部ごとに「学部で目指す姿」,「授業で目指す姿」として,より具体的に設定し,日々の授業の中で児童生徒が資質・能力を身に付け,発揮している姿をイメージしながら授業づくりができるようにしました。これによって日々の授業記録の中で,資質・能力の育ちや変容を連続的に評価することができるようになると考えます。この資質・能力の評価を根拠に,単元(題材)の計画や教育課程の評価―改善を行っていくことを目指しています。

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