鹿児島大学教育学部 生物学研究室

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卒業研究

 生物技術学研究室では,継続的な研究テーマとして,土作り技術とコンポストを課題にしています。卒論のテーマとしては,この2課題と過去の卒論テーマの発展的課題を推奨しますが,個人の強い希望があれば研究環境の許す限り対応します。

 

 

《過去の卒論テーマ》

2018年度(H30):8期生

★小学校教育に養蜂を取り入れた教材開発 N.S.
 小学校に養蜂を導入するために,導入時期,簡易的な管理方法を検討するとともに,ミツバチを活用した教材をいくつか開発した。

★接ぎ木を用いた技術科と理科の複合教材の開発 R.S.
 学校現場で実践しやすい接ぎ木方法を検討し,ジャガイモにミニトマトを接ぐことで,地下部でジャガイモ,且つ地上部でミニトマトを収穫する接ぎ木栽培を成功させた。

★コンポスト実践が児童の「もったいない」及び「感謝」の気持ちに及ぼす影響 K.M.
 小学校の総合学習における生ごみのコンポスト化-栽培-収穫・調理実践において,個人単位で活動できるペットボトルコンポスターを用い,「もったいない」と「感謝」に関する意識の変容について調査した。

 

2017年度(H29):7期生

★小学校で実践可能な有機質肥料と微生物を活用した栽培方法に関する研究 R.S.
 サツマイモの袋栽培において,腐葉土の施用による初期生育阻害について,微生物の活用により改善する方法について,小学校で実践可能な簡易な方法で検討した。

★培土の違いが植物の成長に及ぼす影響の要因解明 A.S.
 培土の種類(畑土・砂・グランドの土)によってアサガオとホウセンカの成長が異なる影響を解明するため,培土の物理性と化学性の影響について調査した。

★コンポスト化におけるゲットウの化学的影響の解明 N.T.
 生ごみのコンポスト化におけるゲットウの悪臭発生防止効果を数値化するとともに,効果の要因について化学性の点から検討した。

★コンポスト作りにおけるゲットウの添加量と施肥量に関する研究 J.H.
 生ごみのコンポスト化におけるゲットウの悪臭発生防止効果について,効果的なゲットウの添加量と添加の頻度について明らかにした。

中学校技術科における作物に応じた団粒構造を持つ土づくり教材の開発 S.I.(修論)
 容器栽培における土づくり技術に着目し,その簡易的な評価方法を確立するとともに市販の培養土全般の保水性,排水性,通気性の指標を数値で示し,さらにそれらの教具を用いた指導法を提案した。

 

2016年度(H28):6期生

★小学校の栽培学習における培土の種類・粒子径と植物の成長との関係を示す教材開発 Y.S.
 培養土として赤玉土の粒径がキュウリに生育に影響すること,また畑土,砂,グランドの土といった土の種類でホウセンカとアサガオの生育が異なることを明らかにした。

★土壌微生物の棲息が土壌の化学性と作物の生育に及ぼす影響 M.K.
 土壌の生物性に着目し,特にサツマイモの袋栽培において,腐葉土の施用と微生物の影響について調査した。

★土壌pHと培土の違いが作物の成長に及ぼす影響 A.H.
 土壌の化学性に着目し,特に土壌pHの違いが作物の生育に影響することを明らかにした。

 

2015年度(H27):5期生

★コンポスト由来液肥が作物の生長に及ぼす影響 E.F.
 速効性の高い有機質肥料を開発するため,コンポスト由来の有機液肥の製作方法について検討した。

★メロンの立体栽培における土壌の種類,着果数,品種が生育や糖度に及ぼす影響 M.S.
 メロンの袋栽培における無農薬管理を目指して,様々な方法を検討した。 

★作物栽培におけるミミズの活動が土壌に及ぼす物理化学的影響 C.S.
 容器栽培において,培養土中のミミズの生息と作物の成長との関係を調査した。 

★音刺激を利用した栽培方法に関する研究 K.H.
 音や声かけが作物の成長に及ぼす影響について調査したが,明確な効果は得られなかった。 

三学期制に合わせた給食残飯のコンポスト化技術及びそれを用いた栽培方法の確立 K.T.(修論)
 生ごみのコンポスト化とそれを用いたダイコンの袋栽培を,小学校の総合学習において1学年で実践する方法を確立するとともに,作物栽培における様々な命の関連性についての児童の意識向上を調査した。

 

2014年度(H26):4期生

★栽培環境の違いがアサガオの花弁色と生育に及ぼす影響 E.E.
 色素吸収によるアサガオ花弁への色素沈着方法を明らかにするとともに,培養土のpHと花弁の色・形状との関係を明らかにした。

★作物の病害対策としての乳酸発酵液利用に関する研究 S.N.
 乳酸発酵液によるキュウリ等作物のうどん粉病およびサビ病の防除効果を検討し,培地上ではカビの発生抑制を確認したものの葉面散布では明確な効果が得られなかった。

★肥料効果を高めるためのゲットウを用いたコンポスト作りに関する研究 D.M.
 生ごみのコンポスト化において,ゲットウの乾燥葉の添加効果を調査し,ゲットウの悪臭軽減効果を発見した。

★ラディッシュを用いたコンポストの評価方法に関する研究 N.Y.
 コンポストの肥料効果をラディッシュの初期生育から判定する方法を開発するための基礎的な資料として,ラディッシュの初期生育に及ぼす各種肥料成分の影響を明らかにした。

 

2013年度(H25):3期生

★ゲットウ葉含有成分の抽出方法の違いが作物の初期生育に与えるアレロパシー効果 S.Y.
 2011年度の卒論テーマの引継ぎ研究として,南九州以南に自生する芳香性のあるゲットウ(ショウガ科ハナミョウガ属)に着目し,そのアレロパシー効果を明らかにした。なお,本研究はゲットウ葉の付加価値化研究の一環でもある。

★ゲットウの散布方法の違いが害虫の忌避効果に及ぼす影響 S.T.
 ゲットウ葉の伝統的な利用としての虫よけ効果に着目し,その農業利用について様々な散布方法を検討し,抽出液散布によるモンシロチョウの忌避効果を示唆した。

★バケツ稲栽培におけるメダカの育成と飼育が収穫量に及ぼす影響 Y.N.
 小学校で実践されるバケツ稲栽培に注目し,イネ栽培と同時にメダカを飼育できる方法を明らかにし,イネの生育に及ぼすメダカの影響を示唆した。

 

2012年度(H24):2期生

★作物栽培におけるアブラムシの防除方法に関する研究 N.Y.
 アブラムシの防除法について,慣行の農薬防除法ではなく,天然の資材を用いた防除方法を開発し提案した。同法は,以降の栽培実習等に活用されている。

★身近な有機物を用いたキノコ栽培における繁殖方法に関する研究 A.O.
 先行研究のキノコ栽培教材を簡易化するために,最適なキノコの種類と培地(腐葉土や各種養液等)の条件について探索した。

★コンポスト作りにおける肥料効果を高めるための基材及び投入資材に関する研究 R.K.
 学校教育で実践可能な生ごみのコンポスト化(肥料化)方法を開発した。具体的には,コンポスターの基材や残飯の投入量について検討し,本研究室のコンポスト化研究の基礎的な方法を確立した。

★過湿条件下の土壌で栽培した大根の生育阻害を軽減する技術に関する研究 T.F.
 大雨時に発生する大根の生育阻害を軽減する方法として,畝高や土壌改良資材の混合等の土壌排水性の改善方法の効果を明らかにした。

★スイートコーンおよびその茎葉を原料とするバイオエタノール生成とその教材化に関する研究 M.F.
 スイートコーンを栽培し,子実および茎葉を発酵材料としてエタノールを生成する方法について,学校現場で実践可能な方法という視点で検討した。   

 

2011年度(H23):1期生

★作物栽培に最適な土壌物理性改善に関する研究 T.K.
 培土の保水性と排水性をペットボトルを用いて簡易的に測定する方法を開発するとともに,いくつかの土壌改良資材を用い物理性の異なる培土を調製し,これらの培土の物理性の違いが作物の生育に及ぼす影響を明らかにした。それらの結果を元に土壌物理性の改善技術を示す教材のプロトタイプを開発した。

★アレロパシー効果を利用した作物栽培に関する研究 K.N. 
 雑草や作物に対してアレロパシー効果(生育を抑止したり促進したりする効果)を持つ植物を探索するとともに,効果の高い抽出濃度を明らかにした。それらの結果より,雑草防除方法と同技術の教材化の可能性を示した。

★シラスとセメントを用いた栽培用ブロックに関する研究 Y.N.
 シラス,各種土壌改良資材,セメントを用いて,用途に応じた強度,土質,水分保持能を備えた栽培用ブロックを簡易的に製作する方法を開発した。この栽培用ブロックを用いて,バリアフリー等のスロープの緑化や学校行事での装飾用花の育成に活用できる可能性を示した。★作物栽培に最適なシラスの保水性改善に関する研究 Y.O.
 土壌改良資材を用いてシラスの保水性と排水性を高める混合比を検討した。

 

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