西依裕泰さん〔平成23年度卒業・鹿児島県立特別支援学校〕 (平成28年7月時点)
大学での学び、今だから思うこと
-共同での学びが教員としての基礎に-
私は平成23年度に技術専修を卒業し,現在は鹿児島県立養護学校に勤務しています。教師生活5年目を迎え,大学での学びについて今となって感じることがあります。
技術科では,機械・電気・栽培・木工などの様々な分野を学ぶことができ,どの分野の講義を受けても必ず「グループでの共同学習」があります。グループ毎に研究したりまとめたりするなど,同じ目標に向かって取り組む学習を何度も経験しました。時には,グループ内で意見が割れたり,全員が揃わずに作業が進まなかったりなど,大変なことも多く,当時はこの学習の意味も分からず,ただただ単位のために取り組んでいた気がします。ですが今では,年齢も考え方も全く違う同僚と,子供を育てるという同じ目標に向かって働いています。学校を運営していくための係の仕事,より良い教育をしていくための研究などもあり,周りとの協力なしでは仕事はできません。大学での共同学習が教員として働くための基礎になっていたのだと今だからこそ感じることができています。大学入学時は教育学部ならどの科でもいいと思っていましたが,今はこのような経験をすることができた技術科で本当に良かったと思っています。
大学時代の勉強や経験が,いつ,どんな形で生きてくるか,学生時代には分からないかもしれません(私はそうでした。)。だからこそ,今をとにかく頑張ることを学生の方々に伝えたいです。きっと,今経験していること,これから経験していくこと全てがあなたのためになると思います。頑張ってください。