卒業生を囲む会
卒業式前日、本校では毎年「卒業生を囲む会」が行われます。
これまで最上級生として、学校を引っ張り、そして支えてくれた3年生に対して、1・2年生が感謝を伝える行事です。
3年生は、入学当初から新型コロナウイルス感染症の猛威により、様々な制限や我慢を強いられてきました。
それでも、明るく前向きに勉学や運動に励み、「徳・体・知」を育んできました。
その軌跡を、生徒会本部役員が中心となり、笑顔いっぱいのパフォーマンスで見せてくれました。
また、明日の卒業式には1年生は体育館に入ることができないことから、この「卒業生を囲む会」で1・2年生合同による「タンホイザー行進曲」を3年生に披露しました。
「附属中第2の校歌」と言われるこの曲が体育館に響き渡ったとき、教職員の私たちの心にも懐かしく、そして熱い感情がこみ上げてきました。
さらに、恒例の「壁画」も披露されました。
1・2年生360人によって作られた今年度の壁画のテーマは「飛躍」です。
新たな門出を迎える3年生が、輝く未来へと更に飛躍することを願い、後輩から先輩への最後のプレゼントとなりました。
明日は卒業式。
感動の笑顔と涙があふれ、「歌で始まり歌で終わる」附属中の伝統の復活です。
【壁画に込められた思い】
大きな翼を広げ力強く羽ばたいている鷹は、3年生の皆さん一人一人を表現しています。その鷹が掴んでいる五色のたすき。これはときによき仲間として、ときによきライバルとして切磋琢磨しながら、多くの輝きを放ち、多くの感動を与えてくれた先輩方の姿をアルバムとして表現しました、また、その周りにあるイチョウの葉は、舞い上がっています。コロナ禍で多くの困難がある中でも、前向きに明るく工夫することで乗り越え、附属中学校に新たな文化・上昇気流を作ってくださいました。さらに、空高く舞い上がるイチョウは附属中という大きな木から一枚一枚旅立っていく葉が風にのってさらに舞い上がり、辛いときも多くの人の支えや附中の経験によって立ち上がり、さらに舞い上がることができる。そんな意味を込めています。
鷹(3年生一人ひとり)が飛ぶ先には、光り輝く太陽があります。これは先輩方が力強く見据えている新たな希望や目標です。大きな希望や不安もあると思いますが、今日までの経験を大きな自信と支えにされ、さらに飛躍され、これまで以上の輝きを放ってくださることを願っています。
私達在校生をリーダーとして引張り、悩んでいるとき手を差し伸べてくださった先輩方。その姿に憧れ、その姿に感謝の気持を込めたものがこの壁画です。先輩方がこれからも飛躍していくことを在校生一同願っています。3年生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。
(壁画制作委員長 中道さんの発表から抜粋)